四条はなやぎストリート 四条繁栄会商店街振興組合

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四条への手紙 もっと素晴らしい四条通にして行きたい・・・。そんな想いのページです。さまざまな方々からのいろいろな視点でのお手紙を頂戴しております。

信頼・感謝・創造

四条繁栄会商店街振興組合 理事長堀部素弘

都四条界隈に生まれ、学び、暮らし、商いをさせていただいて68年。終戦は小学校2年生の時に迎えたので、戦争中の息苦しさは今も鮮明に覚えています。あのような時代を孫たちに経験させたくないと強く思います。ただ、戦後60年、この国もまちも随分と発展しましたが、戦前戦中の方が京都としての「まちの品格」を備えていたように思えてなりません。地域にも連帯感があったように思います。戦後民主化の影響か自由ばかりが強調されて、人も企業もばらばらな行動が目立つようになったと感じます。

味の撮影旅行で時々、海外の都市を訪問しますが、どの国・都市も各々の輝きを持っています。特にヨーロッパの諸都市は魅力的です。わが国では、何かと使い捨ての風潮が定着していますが、ヨーロッパは石の文化からか、暮らしにも「永く愛する心」が息づいています。まちに対する市民の愛着が深く、自らの手でまちを護り発展させる努力を惜しみません。
勿論、時代の流れに素早く対応し絶えず変革するのが商売の基本です。ただ、商いを永く続けるための変革には、地味な努力が多いのです。四条通は伝統を守りながら地道な変革に努め、バランスのとれた業種展開ができれば良いと願っています。土地が動き、テナントは変わるかもしれませんが、基本理念を念頭に行動したいと考えております。

は、商売における基本理念を、信頼、感謝、創造と心得ています。お客様(自分以外はお客様)、社員、仲間から信頼され、どなたにも感謝の気持ちで接し、絶えず、地味ではあるけれど変革を求めねばなりません。
さて、現在、四条通の烏丸から四条大橋西詰まで毎月300万人のお客様におこしいただいております。今、当組合に課されているテーマは交通と景観です。アーケードがあるので雨には強いのですが、残念なことに歩道が狭くお客様にご迷惑をおかけしています。また、車道はしばしば大渋滞を起こし、いつ来るか分からないバスを待つお客様で、停留所付近は大混雑しています。

年末に、当組合は「心地よく歩ける四条通」を目指して京都市に要望書を提出いたしました。関係者のみなさんのご尽力で「歩いて楽しい街なか戦略協議会」も設立され、来秋には四条通を中心としたトランジットモール化の交通社会実験も予定されています。駐停車問題、自転車の通行&駐輪問題、荷捌き車両の扱いなど解決すべき課題は山積していますが、近隣商店街のみなさんとも相談しながら一歩一歩前進していく覚悟です。

観については、「風格と華やぎのメインストリート」に相応しい建物や広告物を誘導することです。当組合では平成15年に地区計画の条例化に取り組みましたが、最近の地価上昇で土地の流動化が進み、土地転がしも危惧されます。一律のルール化はなかなか難しく、法令に基づく規制策には限界があるものの、関係機関の協力を得て更なる申合せを進めたいと思います。

条通では、建物の高さが31mに制限されるようですが、建物の材質・形・色についての申合せには時間がかかります。広告物についても議論を重ねなければなりません。景観については感性や経済性等で評価が異なります。慎重に議論したいと考えていますが、最も大切なことは、まちを愛する心に依拠すること。30年、50年先を見据えながら、みんなで四条通のブランド価値を高めていきたいものです。

堀部素弘(ほりべもとひろ)
  • 昭和13年2月13日 京都市生まれ
  • 昭和36年3月 甲南大学経済学部卒業
  • 昭和36年4月 (株)田ごと 入社
  • 昭和59年2月 (株)田ごと 代表取締役社長 就任
  • 昭和63年4月 京都地方裁判所・京都簡易裁判所所属民事調停委員任命(最高裁より)
  • 平成17年 第53回二科会写真部入選
  • 平成18年 第54回二科会写真部入選
  • 平成18年1月 平成18年度司法委員に選任(京都地方裁判所より)
  • 平成18年 四条繁栄会商店街振興組合理事長 就任

堀部素弘写真